White Stinkwoodとの出会い
3年前に出会った南アフリカの太古の森Platbos。
このシリーズは、その森を今の私の言葉でもう一度読み直していく記録です。
Platbosへ到着した日。
リトリートでは、一人ひとりに滞在する場所が用意されていました。
私が案内された場所にも一本の木が立っていました。

その木を見た瞬間、
「あれ……。」
と思いました。
どこかで見たことがある。
とても見覚えのある木でした。
もちろん大きさは違います。
でも、枝ぶりや葉の形、風で揺れる姿が、ヨハネスブルグで毎日のように見上げていたあの木によく似ていたのです。
その時ふと、
ひとつの考えが頭をよぎりました。
「もしかして、あの木と同じ種類なんじゃないだろうか。」
でも、その場で自宅近くの木の名前を確かめることはできませんでした。
リトリートを終えて家に戻った翌日、私はすぐに隣の植物園へ向かいました。
そして、あの木の名前を調べました。


やっぱり。
White Stinkwoodという木でした。
Platbosで私のキャンプサイトで迎えてくれた木も、
私が毎日見上げ、
「いつかPlatbosへ連れて行ってください。」
とお願いしていた木も、
同じWhite Stinkwoodだったのです。

植物は、風に乗せて想いを届けてくれる。
そんな話を聞いたことがあります。
本当かどうかは分かりません。
でも私には、ここに越してきてからお願いし続けたWhite Stinkwoodが、Platbosの森にそびえ立つWhite Stinkwoodへ、私の想いを届けてくれたように感じられました。
偶然だったのかもしれません。
でも、この出来事をきっかけに、植物はただ観察する存在ではなく、関係を育んでいく存在なのかもしれない。
そんなふうに思うようになりました。
次回は、私がPlatbosで出会った「木との向き合い方」についてお話しします。
植物について学ぶために訪れたはずの森で、私たちが最初に教わったのは知識ではありませんでした。
木を観ること。
感じること。
そして、自分自身の感覚を信頼すること。
3年前には理解できなかったその時間が、なぜ今の私につながっているのか。
Episode4でお話しします。



